バッカジャネーノ

普通が分からないが普通が欲しい

自殺に挑戦した話

小学生の頃に友人の1人とお互いにお風呂で頭を突っ込みあって死のうと何故か話した。

中学校の頃、自分の将来を考えた時、自分は20歳ぐらいで死んでるんじゃないかと冗談で答えた。

高校の頃には昔からやってきた好きな事が全部凡人以外の何者でもなくて、仕事と上手く出来ずに鬱にでもなって死んでいくのだと細かく付け加えて答えた。

昔から死を考えるのはそうそう難しくも無かったと思う。

首を締めて呼吸が止まって死ねると思っていた頃首を試しに自分の手で締めてみたけれど呼吸が出来るほど締められなず、大きく響く脈動に頭痛を感じた。

ベッドの下にいしょと、自由帳に書いて父親と母親に別れて欲しいと書いたものが見つかって父親に怒られた日、真夜中に泣きながら包丁を持ち出して自分に刺そうとして刺せなかった。

自殺は中々に難しい。

1番死に近付けたのは怒られて、どうしようも無くなったのでおはじきとビー玉を飲み込んだ時

内容がくだらないが一応ネタになるので端折るが、小学生6年生の時にどうしようと考えついた結果、異物による窒息だった。

とにかく死ななきゃ、死ななきゃと考えて初めにおはじきを飲み込んだ。

平べったいガラスで、中に水彩で溶かしたような色の入った一円玉くらいのものだったと思う。

つるんと、呆気なく飲み込めてしまって焦った。

飴を飲み込むようにストンと、引っ掛かりもせずに。

次にビー玉を飲み込む事にしたのだが、これは中々に苦しかった。

綺麗に青くて、確か図工の時間に作ったぐるぐるぱちんこの付属の玉でサイズ感は覚えていないが舌に乗せると飴玉以上重くてツルツルとしていた。

それを飲み込むと見事に舌の根っこら辺に引っ掛かり、咳き込んでも重みがあって何の取っ掛りもない粘膜では登ってもこない。

鼻での呼吸を忘れて、口呼吸の事にしか頭が回らずひたすら息を求めてもがく。助けてなんて言うことも考え付かなかったし、そもそも助けて貰うことも考えていなかった。

屈んで頭を下に下げれば良かったのかもと今更思うが、当時の私はえずきながら瓶入りのサイダー瓶入りのように蓋をするビー玉に息を吸う事だけを許されなくて悶えた。

しかし、地面にのたうちは回らずしっかりと両足で身体を支えられていて顔周りには血が巡っていく

そして、誰かが見つけること無くつるんと、おはじきのように腹の中へとビー玉も落ちていった。

時間は1分も掛かっていないだろうし、呼吸は直ぐに落ち着いて空気が美味しいとも思わなかった。

その後はどうしようと思って、何もしなかった。

後日お腹のビー玉やおはじきがどうなるんだと不安になった。

どうやったら出せるのか、何となくやばいとは思ったが何もしなかったがトイレで出るのかなと心配した。

ちゃんとブツが出たのかは分からないが、1度陶器の便器にコツンと硬いものがぶつかったような音がした日があったけれど内容物は確認していないのでよく分からない。

だが、今日までは特に身体に詰まったガラスを感じない。