バッカジャネーノ

普通が分からないが普通が欲しい

自転車の話

小学校に上がる前までは兄妹お下がりの補助輪、当時はコマ付きの自転車が初

走る度に補助輪がカラカラ鳴る、小学校低学年用の絵本か積み木のような赤、緑、黄色の自転車をある日突然外して漕げるようになれと練習させられ

お約束の後ろで支えていてくれると言ったのに手放されて途端バランスを崩し転倒するという理不尽を経て漕げるようになったのが懐かしい。

兄妹の誰かが練習を手伝っていてくれたのだけれど、何故コマを外さなければならなかったのか、何故外されたのか

唐突な練習になんの意味が、何故転倒したのに再び練習する事を求めるのか。解せぬ。

それからしばらくして、初めての自転車を買って貰える事になった。

親父殿と出掛けたと思うのだがどこに買いに行ったのか、持ち帰り方、値段も何一つ覚えていない。多分当時のサティだったと思われ

潰れる前のボディは真っ白、サドルのグリップ部分は透き通るクリアなピンク色でベルを鳴らす突起、カゴ、タイヤのカバー部分等もピンク色をしていた。

鍵の形が周りの女の子達も似たような形の鍵で、試してはいないがもしかしたら友達同士鍵を取り替えても使えたのかなと思う。

私は鍵を無くして、親父殿が針金のようなもので外してくれて新たな鍵を付けてもらった。

タイヤから付け根中心にかけて伸びている鉄の棒にはクロックスみたいに取り付けられる星が幾つも付いていて、当時の女の子達に可愛いと褒められたので幾つか分け与えた事もあった。誰か覚えていないけど。

6年生ぐらいで小学校に、6時間目に自転車教室があるので朝から自転車を押して進みながら学校に持って行ったのは楽しかった。

内容は覚えていない、木の人形が実際事故に遭った例を見せてくれたり、自転車で曲がる際などに使うハンドサインを教えてもらったと思う。

が、私としては帰り道、校門から見えなくなった途端自転車に乗れるのが最高に楽しかった。

赤い防犯登録のシールをちょこっと興味本位で剥がしてみたら、なかなか取れなくて早々に諦めた。

走行中前輪を持ち上げることで軽い段差を避けたり、手放し運転をしてクソガキらしく自転車を楽しんだ。

夜お使いに行ってたら自転車の前輪ぶっ潰されて泣きながら帰った。

それ以降お気に入りの自転車を捨てる事になりさらに泣いたし、自転車にはあまり乗りたく無くなった。

最近乗ったら歩道と車道との段差に引っかかって見事に転んだが何とかなった。なおジーパンの下には皮が幾らか削れたが出血は無かった。


自転車ぶっ潰された件は別に書く